3兄弟パパのリアル体験記

体験談

「言葉の教室」「療育」「めばえ教室」の違いは?発語が遅かった長男が実際に通った3つの場所

「言葉の教室? 療育? めばえ教室? ——名前は聞くけど、何がどう違うの?」
発語が遅い子の親なら、一度はこの疑問にぶつかると思います。私もそうでした。

3歳までほとんど言葉が出なかった我が家の長男は、結果的に この3つすべてにお世話になりました。
実際に通ったからこそわかった、それぞれの中身と違いを、正直に書きます。

1. 我が家は「3つ」お世話になった|まず時系列で

最初にお伝えしておくと、3つは「どれか一つを選ぶもの」ではありませんでした。
長男の場合は、年齢が上がるにつれて、自然とバトンタッチするように移っていきました。

同じ「発語が遅い子が通う場所」でも、中身はびっくりするほど違いました。
一つずつ書いていきます。

2. めばえ教室|未就園児の「集団あそび」の場

最初のきっかけは、3歳児健診でした。
保健師さんに発語の遅れを指摘され、紹介されたのが、市が運営する 「めばえ教室」という未就園児向けの集まりです。

民家を借り上げたようなこじんまりした施設に、似たような月齢の子が数人。
親子で参加するプログラムと、親が見学する時間がありました。

ここで一番大きかったのは、他の子と並べてみて初めて「長男のできること」が見えたこと。
トランポリンが上手、じっと座っていられる、先生の話を聞ける——比べてばかりで落ち込んでいた私たち夫婦が、「あれ、うちの子こんなにできることあるんだ」と気づけた場所でした。

※めばえ教室での詳しい話は 3歳まで話さなかった息子|続けてよかった3つ に書いています。

3. 療育|週1で通った「運動と遊び」の場所(言葉の練習はしなかった)

幼稚園に入ってからは、発語の遅れをきっかけに 週に1回、療育に通うようになりました。

正直に言うと——通う前の私は、「療育=言葉の練習をしてくれる場所」だと思っていました。
でも、実際に通ってみると 言葉の練習は、まったくありませんでした。

やっていたのは、跳び箱や平均台など、いろいろな遊びを通して社会性を育てるような活動。
来ている子も、発語がゆっくりな子だけでなく、落ち着きがないタイプの子がむしろ多かった印象です。
運動と遊びの中で、お友達や指導員さんと関わる経験を積む——そんな場所でした。

療育で一番良かったのは「親同士のつながり」だった

意外かもしれませんが、療育で我が家が一番得たものは、ママ友とのつながりでした。

同じ幼稚園の子が数人来ていて、そのお母さんたちと妻が仲良くなったんです。
子どもの苦手は一人ひとり違うけれど、「悩んでいる親」という同じ立場だからこそ、すぐに打ち解けられたんだと思います。

お互い新興住宅街に引っ越してきたばかりで、まだ友達が少なかった母親同士。
お茶をする仲になり、今でも子どもの習い事を一緒にする間柄で、情報交換できる関係が続いています。
これは、子どもが療育につないでくれた、思いがけない財産でした。

半年ほどで卒業、小学校では「もう来なくていい」

療育は、半年ほどで、幼稚園の卒園と同時に参加終了となりました。
幼稚園での生活も、療育での様子も、特に大きな問題がなかったため、面談で「小学校からは療育には来なくて大丈夫ですよ」と言ってもらえたんです。

正直に書くと、療育に通ったことで 何か劇的な変化があったかと言われると、私には少し疑問が残ります。
それでも、家庭と幼稚園の往復だけでは得られない経験を、親子ともにできたことは確かです。
そして何より、「専門の方が見て、大きな問題はない」と言ってもらえたことが、ネットの情報に振り回されがちな親にとって、大きな安心材料になりました。

4. ことばの教室|小学校からのマンツーマン指導

小学校にあがると、今度は 「ことばの教室」にお世話になりました。
これも市の無料サービスで、先生とマンツーマンで1時間、じっくり言葉のトレーニングをする場所です。

感動したのは、教室の様子を 別室のモニターで親が見られたこと。
1年生の長男が、親以外の大人(先生)と1対1で堂々と過ごしている姿に、画面越しで胸が熱くなりました。

1年通って、「吃音はあっても、音読も早口言葉もできるようになりました」と言葉をいただいて卒業。
ここで初めて、いわゆる「言葉そのもののトレーニング」を受けた感覚でした。

※ことばの教室での話は 市の『言葉の教室』に1年通った効果 に詳しく書いています。

5. 結局どう違う? 我が家のケースでざっくり整理

3つを、我が家が通った範囲で表にまとめてみます。
ただし——これは あくまで「我が家の場合」です。名称も中身も、自治体や施設によって本当にさまざまなので、参考程度に見てください。

 めばえ教室療育ことばの教室
時期未就園児ごろ幼稚園ごろ小学校から
形態親子・少人数の集団少人数の集団(週1)先生とマンツーマン
主な内容集団あそび・親の見学運動・遊びで社会性言葉・発音の訓練
言葉の練習なし(あそび中心)なし(運動・遊び中心)あり(中心)
我が家の費用市の事業公的サービス市の無料サービス

※名称・対象年齢・内容・費用・運営は、お住まいの自治体や施設によって大きく異なります。正確な情報は市区町村の窓口でご確認ください。「療育」は一般に児童発達支援などの福祉サービス、「ことばの教室」は通級指導教室などの教育の枠組みを指すことが多いですが、地域差があります。

6. 親として感じたこと|公的サービスは「安心材料」だった

3つを通して、私が一番感じたのはこれです。

劇的に何かが変わる、というより。
「専門の人が見てくれている」という事実そのものが、親の心を支えてくれた。

発語が遅いと、ネットを調べれば調べるほど不安が増えます。
そんなとき、健診や教室で専門の方とつながっていると、「今は様子を見て大丈夫」「ここは得意ですね」と、一つひとつ確認しながら進めることができました。

そして、めばえ教室でも療育でも共通して得られたのは——
他の子と比べて苦手なこともあるけれど、得意なこともあると気づけたこと。
それが、長男の成長を「感じられる・認められる」きっかけになりました。

7. 言葉の練習は、家でもできる

意外だったのは、めばえ教室も療育も 「言葉そのものの練習」はしなかったということ。
言葉の直接的なトレーニングは、小学校のことばの教室や、結局は 家庭での毎日の積み重ねが大きかったように思います。

地域によっては、教室や療育は 順番待ちだったり、通える曜日が限られたりします。
その「待っている時期」や「もう少し家でも何かしたい」というとき、家庭でできる学習の選択肢を持っておくと、親の気持ちも少し楽になります。

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8. まず、どこに相談すればいい?

「うちの子はどれに行けばいいんだろう」と迷ったら、まずは 3歳児健診などの乳幼児健診や、市区町村の発達相談窓口・子育て支援センターに相談してみてください。

我が家も、すべては 3歳児健診での「ちょっと遅いかもしれませんね」の一言から始まりました。
そこから、めばえ教室、療育、ことばの教室へとつながっていったんです。

あのとき、一番前で泣いていた長男は、今では 塾なし・宿題だけでテストは80点以上、時には100点を取れるまでになりました。

不安な時期は本当に長く感じます。でも、つながれる場所は、思っているよりたくさんあります。
どうか、一人で抱え込まないでくださいね。

最後まで読んでくださって、ありがとうございました。